長谷部「喪失感はすごい。雲を見て感傷に浸った」

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 ワールドカップ(W杯)ロシア大会決勝トーナメント1回戦・ベルギー戦後、代表からの引退を表明したMF長谷部誠主将(34)が5日、東京・成田空港に帰国後、会見に応じた。長谷部は帰りの飛行機の中で、自ら決断した代表引退について「会見が終わったら、代表の公式的なものは全て終わる。喪失感はすごい。長い時間、ここに居させてていただいた中でなくなる。雲を見て感傷に浸っていた」と改めて思いを巡らせたことを明かした。その上で「今は99%の満足感と1%の後悔。これからの人生につなげたい」と語った。

 長谷部は、ベルギーに敗れた翌日の3日、インスタグラムで代表引退を発表した。そのことについて「自分本位で発信してしまっているというのは、不躾であるのは承知。お礼を伝えたく言わせてもらった。多くのサポーターから温かい言葉を頂いた。若い選手は、僕結構(厳しいことを)言うんで普段、僕のことを、うっとうしく思ってると思うんですけど、涙してくれる選手、さまざまなうれしい言葉をかけてくれた選手がいたのは、言い表せない喜び」と感慨深げに語った。

 3月のベルギー遠征では不振で、大会2カ月前にはハリルホジッチ前監督(66)が電撃解任され、西野朗監督(63)が技術委員長から昇格するドタバタの末、5月30日の壮行試合ガーナ戦に0-2で完敗した。期待がないどころか、ファンからもツイッターなどSNS上で批判が相次ぎ、壮行試合後のセレモニーを独占配信した日本サッカー協会(JFA)公式サイト、ツイッターには「セレモニーなんてやってる暇があったら練習しろ」「役立たずがセレモニーなんてするな」「このメンバーでワールドカップに行くことが最大のサプライズ」などのサポーターの批判の言葉が相次いだ。長谷部はこの日、「皆さまに期待されない状況を絶対ひっくり返すと話した。みんなで思った思いが強かった分、こうして期待を取り戻せたと思う。非常に、やってやったじゃないですけど、そういう気持ちもありますし」と笑みを浮かべた。

 W杯に向けて日本を出発する際、空港の見送りは約150人だったが、この日はロビーに人があふれる熱気に包まれた中の帰国となった。長谷部は「たくさんの方に出迎えてもらって、うれしかった。熱気を次の代表に伝えていって欲しい」と語った。【村上幸将】

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