この日2点を挙げ今大会5得点としたバルセロナFWルイス・スアレス(28)が得点王&最優秀選手に選ばれた。

 かつて「かみつき男」と呼ばれた男の姿は、世界一のピッチにいなかった。バルセロナFWスアレスが、メッシの先制点に続いたのは後半4分。MFブスケツのパスに抜けだすと、右足で相手GKのまたの下を通した。さらに同23分はFWネイマールの左からの右足クロスに頭で合わせる。パスのような柔らかいタッチだが、GKは目で追うことしかできなかった。

 右のメッシ、左のネイマールに挟まれ、今大会得点王の活躍。1大会5点は過去最多で、大会通算5点もメッシらと並び最多タイ。大会最優秀選手にも選ばれ「レオ(メッシ)とネイ(ネイマール)だけじゃない。グループ、チームの働きがすごかった」。14年W杯でマークする相手DFの腕にかみついたことで、バルセロナ移籍直後の昨季序盤は出場停止を科せられたのは過去のこと。「MSN」という世界最強の攻撃布陣でタイトルを勝ち取り「自分たちは世界一のチームだ」と歓喜に浸った。

 ◆バルサがクラブ年間最多記録を更新 この日の3得点で、15年の総得点が176得点になり、12年のクラブ記録の175得点を更新した。176得点のうち、134得点は3トップが挙げたもの。内訳はメッシが47得点、スアレスが46得点、ネイマールが41得点。