勝利を目前にしながら同点とされ、延長の末に敗れたセビリアMF清武弘嗣は「これがレアルの強さ」と悔やんだ。

 大黒柱のロナルドやベールが不在ながら、土壇場でゴールを奪う相手の勝負強さを思い知らされた。

 今季、ドイツからスペインに挑戦の舞台を移した26歳。前日は緊張から、なかなか寝付けなかったという。ビッグクラブとの対戦に「こういう場を経験したことがなかった。これまで味わったことのない感情」と自然と胸が高鳴った。

 敗れはしたが、ワンタッチのパスや相手をかわす技術は随所に見せた。移籍直後に痛めた右脚も回復し「ある程度やれたという感覚」と手応えも口にした。