A組の優勝候補のポルトガル(欧州)は、メキシコ(北中米カリブ海)と2-2で引き分けた。後半41分にDFセドリックが勝ち越し弾を決めたが、同ロスタイムに失点した。B組のチリ(南米)は、カメルーン(アフリカ)に2-0と快勝。途中出場のFWサンチェスが2点を演出した。この日の2試合でビデオ判定が合計4回行われ、判定が3回覆った。

 試験導入されているビデオ判定で、判定が3度も覆った。使用されるのはゴール、PK、レッドカード、選手の誤認の場面に限られ、この日は4度ともゴールに関係する場面だった。

<ポルトガルvsメキシコ>

 ▽シーン1 0-0の前半20分、ポルトガルFWロナルドのシュートがクロスバーに当たり、こぼれ球をMFゴメスがゴールに入れた。副審はオフサイドの旗を揚げていなかったが、一連の流れをさかのぼった場面がオフサイドの判定。

 ▽シーン2 1-1の後半41分、ポルトガルMFマルティネスの右クロスがDFに当たり、こぼれ球をセドリックが右足で決めた。ビデオで確認され、当初の判定通り。

<チリvsカメルーン>

 ▽シーン3 0-0の前半ロスタイム、チリMFビダルのスルーパスに抜け出したFWバルガスがゴールに入れた。副審はオフサイドと判定しなかったが、ビデオ判定で覆った。

 ▽シーン4 1-0の後半46分、スルーパスに抜け出したチリFWサンチェスがシュート。DFに当たり、こぼれ球をバルガスが決めたが、副審はバルガスのシュートの場面をオフサイドと判定。サンチェスの抜け出した場面がビデオ判定の対象になったが、オフサイドはなく得点と認定。