ロシアのサッカー選手のドーピング疑惑を巡って国際サッカー連盟(FIFA)が、ソチ冬季五輪などの同国の組織的不正を告発したロトチェンコフ氏へ質問状を送ったことが15日、明らかになった。AP通信が報じた。

 今年のワールドカップ(W杯)を開催するロシアは、前回ブラジル大会代表を含む34件のドーピング疑惑が指摘されている。英紙が疑惑を報じた昨年6月、FIFAはブラジル大会当時の検査は全検体が陰性だったと説明したが、一部選手に対する調査継続は認めていた。

 ロトチェンコフ氏はモスクワの検査所の所長を務めたことがある。FIFAは「世界反ドーピング機関から入手したモスクワ検査所の新データを基に質問状を送付した」と述べた。