デュッセルドルフFW宇佐美貴史(25)が3試合連続ゴールを決めた。今季5点目。後半29分に右サイドからの速いクロスを右足でトラップし、ペナルティーエリア外からDFの股を抜く強烈な左足ミドルを突き刺した。前半9分にはCKで先制点をアシスト。全得点に絡む活躍で勝利に導いた。

 試合後、ゴールシーンを振り返って「(コースが)ポカーンと空いた。シュートは良かったけど、ちょっとトラップが出すぎたかな。ポカーンと空いているところに上手くボールを送れて、しっかりシュートも決められた。結果的に決勝点になったので、そこに関しても良かったかなと思う」。

 後半13分には相手GKに好セーブに阻まれたものの、中央から豪快なミドルシュートを披露。「感触としてはこっちが入った(と思った)。入ったやつは、そんなに…入るかな?っていう感じ。1本目の方が僕としては狙い通り。アウトに落ちていくボールを練習していたので、ここでとやってみるかと思ったら、あまりにも上手くいきすぎた」と、状態の良さをうかがわせた。

 苦悩の1年半だった。16年夏にG大阪からアウクスブルクへ移籍。なかなか出場機会に恵まれず、昨夏デュッセルドルフに期限付き移籍した。「去年1年間、ブンデス(1部)で失った攻撃での感覚、僕のオフェンシブな選手としての感覚を、ようやく少しずつ取り戻せてるのかなと思う」。しっかりと結果を残した3戦連発。少しずつ自信がついてきた。

 「ここはブンデス2部っていうこともあるけど、ボールを追い回して追い回して、ハードワークして終わり、の試合ばっかりじゃない。ボールが入ってくることもあるし、良いシーンをたくさん作れるチーム力はある。ようやく『らしさ』が出せるような感じになってきたかな」

 昨年6月から遠ざかっている日本代表復帰にも期待がかかる。宇佐美の完全復活はすぐそこだ。