バイエルン・ミュンヘンは7日、アウクスブルクに4-1と勝利し、リーグ6連覇を達成した。8日の独紙ビルトは「ハインケスの目に涙」の見出しで、以下のように報じた。

 試合後にはビールかけも涙もなかった。シャンパンでのパーティーがあっただけ。11日にセビリアとの大事な欧州CL準々決勝第2戦があるからだ。ユップ・ハインケス監督は控室でひと口飲んだ。当日フランク・リベリーは35歳の誕生日を迎えたが、「がっつり祝えなくて残念だけど、まだそのための時間はくるから」とコメントした。

 ハインケス監督は敵地に駆け付けたファンの前で一緒に喜んだ。涙をこらえていた。ブンデスリーガ最年長優勝監督であり、最後の優勝をパーフェクトに決めた。本当に最後だ。

 13年、Bミュンヘンで3冠を達成した後にいったんは引退した。クラブ首脳との友情から17年10月に復帰した。さらにドイツ杯と欧州CLのタイトルも続くかもしれない。

 ハインケス監督は「チームと私の周りのスタッフは素晴らしい仕事をしている。私が来た時は(首位と)勝ち点差5をつけられていた。慣れてしまった人もいるかもしれないが、『ドイツ王者』は私にとって選手時代いつでも最も大事なタイトルだった」とコメントした。

 同監督はファンの前で喜んだあと、リベリーとロッベンを1人ずつファンの声援の前へ送った。「私からの特別な気持ちだよ。2人ともBミュンヘンで9~10年プレーしている選手だ。今どきそんな選手がほかにどこにいる」と話した。