DF吉田麻也が所属する、降格圏の18位サウサンプトンがホームでボーンマスを2-1で下し、リーグ戦9試合ぶりの勝利を挙げて残留圏の17位スウォンジーに1差と迫った。

 吉田は3試合連続でフル出場。前半25分、ゴール前でクロスをヘディングでクリアした後のカウンターがMFタディッチの先制点を導いた。守っても相手FWデフォーを抑えるなどやるべき仕事をやってのけた。

 試合後は「疲れ果てました(苦笑)」とペナルティーエリア付近で仰向けなって倒れた。上半身を起こした後も、しばしピッチに腰を落としたまま。最後は、チームメイトのロメウに後ろから抱きかかえられるようにして起き上がった。

 試合は同ロスタイムに同点に追いつかれたが、後半9分、相手クリアミスを奪ったタディッチが再びゴールを決めて勝ち越し、そのまま逃げきった。

 吉田は「ここで負けると本当にまずかったので。とりあえず1つ勝ててよかった」とほっとした様子。「しんどかったね。でもまあ、残留争いってそういうものだから。ここで勝ち点(3)を取れたのは大きいし、今、スウォンジーが負けているし(チェルシーに0-1敗戦で終了)、次のエバートンで勝ち点を取れたらさらにいい。(その次の)スウォンジー戦では必ず勝ち点3を取らなければいけないですね」と残り3試合を見据えた。

 日本代表の西野朗監督が視察にきていたが、いい話ができたかとの問いには「それなりに」とだけ答えた。