【アーネム(オランダ)10月31日=エリーヌ・スウェーブルス通信員】オーストラリアAリーグの強豪メルボルン・ビクトリーを退団し、所属先未定の本田圭佑(33)がツイッターでの“予告”通り、オランダ1部フィテッセの練習に姿をみせた。
笑顔で練習場に入り、約1時間15分のメニューをこなした。
練習後、地元メディアの取材に、全て英語で答えた。やりとりは次の通り。
-オランダでの思い出
(VVVフェンローでの)2008年はハードな経験だった。1年目で2部に落ち、次の年(2部で)優勝して1部に上げられた。2年間はいいことも、悪いこともあった。振り返ると、素晴らしい時期だった。
-その後はCSKAでスルツキー監督と知り合った。今回は連絡を取ったのか
モスクワを出てから連絡はしていない。ただ、運の良いことに、再び練習するチャンスを得た。どうしてもチームの中で練習したかった。5月に最終戦をこなしてから、5カ月も1人で練習をしてきた。チームと練習できてうれしい。
-ピッチに戻れてどうか
COOL! どうなるかは分からないが、サッカー選手としてはこのシチュエーションを誇りに思わないといけない。来年の五輪でプレーをしたい。(ピッチに)戻れてうれしい。
-監督とのつながりは
モスクワで4年間一緒に仕事をした。それにフィテッセのディレクターのことも、フェンロー時代から知っている。
-当時の本田と、今の本田は同じ選手か?
同じではない。より良くなった。そう思う。そう示すチャンスがあるといい。進化したことを。
-ツイッターでマンUに行きたいとつぶやいた
確かにマンUとACミランについてツイートした。冗談半分、本気半分。正直いって、両クラブはここ数年、苦労しているので、助けたいという気持ちだった。
-今季、フィテッセでプレーできるか
分からない。自分が決めることではない。良いクラブなら、どこでもプレーするつもり。ただ、ここでは準備ができていること、自分を見せないといけない。そうでなければ、クラブでプレーするチャンスはない。
-(カンボジア)代表監督か選手か、一番の目的は
その質問は、100回以上日本のメディアに聞かれた。今までは、いろんなことをやってきたが、メインはサッカー選手。そのために、ここにいる。一方で、カンボジアの代表監督で、アメリカ、日本やアジアでいろんなビジネスも手掛けている。それも、とても、とても大事なこと。
-調子は
いいと思う。しばらくプレーしてないから、少し時間は必要かもしれないが、できると思っている。
-個人的な目標は?
来年の五輪でプレーしたい。
-フィテッセの選手は
ブライン(リンセ)の兄を知っている。フェンローで一緒だった。
-彼もここでコーチをしているが
もう会った。
-プレーするのはうれしいか
見ての通り。ここにいる。さあ、これから、どうなるか? フィットしていることを見せないとオファーは来ない。それが一番の目的。全力を尽くす。
-五輪は大事か?
ワールドカップの後、五輪へ行きたいと口にした。東京で開催されることが、その理由。2008年の北京オリンピックに出たが、今度は東京。特別なこと。参加できるかどうかは、まだ分からないが。