J1川崎フロンターレからポルトガル1部サンタクララへ移籍した守田英正(25)が鮮烈デビューを果たした。

食野亮太郎(22)が所属するリオアベ戦にフル出場。後半44分に決勝点を挙げて2-1の勝利に貢献した。この日は食野も一時同点とするゴールを決めるなど、日本人2人が注目を独占する一戦となった。

最後においしいところを持っていったのはポルトガルデビューを果たした守田だった。悪天候でテレビの映像でもプレーがほとんど確認できないような状況の中、後半44分のチャンスを逃さなかった。味方が右サイドのタッチライン付近から前方へ出したパスにタイミング良く走り込み、右足を思い切り振り抜いて左隅にゴールを決めた。

いきなり結果を出した守田のもとにチームメートが駆け寄り、文字通りもみくちゃに。試合後にはマン・オブ・ザ・マッチにも選出され、テレビのインタビューで照れ笑いを浮かべながら「イエス、アイム・ハッピー」と声を弾ませた。

入団時にはアニメ「ナルト」風の紹介ビデオが制作され、デビュー前からファンの注目は集まった。そしてこの日、ピッチ上で結果を残して技術の高さを披露した。チームは勝ち点18の8位に浮上。ラモス監督も「モリタは素晴らしいプレーをした」と喜んだ。

守田は自身のツイッターに「デビュー戦で初ゴール決めました。良い準備が大事だと改めて感じました。切り替えてまた頑張ります!」と記した。次戦は29日に行われるポルトガル杯準々決勝のブラガ戦。強豪を相手にまた思い切りの良いプレーを見せる。

◆守田英正(もりた・ひでまさ)1995年(平7)5月10日生まれ、大阪府高槻市出身。金光大阪高から流通経大、18年に川崎F。1年目から主力として活躍。同年9月にA代表デビュー。Jリーグ通算81試合1得点。国際Aマッチ3試合無得点。177センチ、75キロ。夫人はモデルの藤阪れいな。