本田圭佑(34)が実質的な監督として率いているカンボジア(FIFAランキング174位)がバーレーン(同98位)に0-8で完敗した。
C組は2次予選の残り試合をバーレーンで集中開催。6月に残り3試合を戦うカンボジアにとって、これがバーレーンでの初戦だった。
コロナ禍で2次予選が中断していたため、約1年半ぶりに監督の仕事に戻った本田は長く伸びた髪を後ろで結び、いつもの黒いシャツでテクニカルエリアに立って指示した。
しかし、力の差は明らかで完敗。C組の6試合を終え1分け5敗、勝ち点は1のままで最下位。7日にイラン(同31位)と対戦する。
代表監督に求められる指導者ライセンスを持たない本田は、代表チームではゼネラルマネジャー(GM)として、ライセンスを持つ監督が別にいる。
新たにその座についた元帝京高監督の広瀬龍監督にとっては、初采配だったが、黒星となった。
本田は、W杯ロシア大会後の18年8月に、同国のA代表と五輪世代の代表チームを実質的に指揮する代表チームのゼネラルマネジャー(GM)に就任した。
実際にカンボジア入りしホームゲーム、アジア各国でのアウェーゲームを指揮。A代表を率い、W杯1次予選を突破、2次予選へと導いた。
その2次予選は、苦戦続きでC組最下位ではあるが、初めての勝ち点を挙げるなど少しずつ成長中。まだW杯出場経験のないカンボジアの将来を見すえ、徹底的に細かくパスを回すサッカーをたたき込んでいる。
今年3月24日にカンボジア・サッカー連盟が本田との契約を更新したと発表。新たな契約は23年までとなっている。