バルセロナ所属のフランス代表FWグリーズマン(30)らが日本人、アジア人へ差別的な言動をしたと思われる動画が公開された件で、バルセロナは7日、「不快な思いをさせ、非常に遺憾」などの声明を出した。

グリーズマンとデンベレが2019年夏、バルセロナのプレシーズンのツアーで来日した際、滞在先のホテルで日本人スタッフの容姿や言語を侮辱した動画が流出し、人種差別問題に発展している。これに対し2選手はともに自身のSNSで謝罪し、人種差別的なニュアンスがなかったことを主張している。

バルセロナの声明は以下の通り。

「FCバルセロナは、数日前にソーシャルメディアに掲載された、トップチームの選手2人(ウスマン・デンベレおよびアントワーヌ・グリーズマン)が、滞在したホテルの従業員の方々などに侮蔑的な言動をとる様子が示された映像により、日本をはじめとするアジアのファンおよびパートナーの皆様に不快な思いをさせたことについて、非常に遺憾に思います。

このような言動は、FCバルセロナが示し、守っていくべき価値観とは決して一致するものではありません。

クラブおよびパートナーの価値は、FCバルセロナの経営陣、執行役員から、クラブのさまざまなスポーツチームの選手に至るまで、組織のあらゆるレベルにおいて守るべき信念です。

クラブは、人種問題、差別、ダイバーシティに関する教育の改善を徹底します。FCバルセロナには、人種差別が入り込む余地はありません。

2019年夏時点でクラブの責任は前経営陣および執行役員の手にありましたが、FCバルセロナは、不愉快な思いをされた全てのファンとパートナーの皆様に公式に謝罪いたします。現在クラブを運営する経営陣は、これに類する事象が今後繰り返されないよう、尽力いたします。

両選手は既に、日本のファンおよびパートナーの皆様へ謝罪と後悔の念を示しておりますが、FCバルセロナは、今後も必要に応じて内部措置を講じてまいります。 2021年7月7日」