【ナッシュビル近郊(米国)11日(日本時間12日)】W杯北中米大会の初戦を3日後に控える日本代表に激震が走った。主将を務めてきたMF遠藤航(33=リバプール)が、左足のけがで代表離脱することが10日夜に決定。ほとんどのメンバーやスタッフと顔を合わせることなく、翌朝にチームを離れた。その直後、自身のSNSを更新し、代表引退も発表。チームメートにも大きな驚きを与えて、ベースキャンプ地を後にした。遠藤に代わり、FW町野修斗(26=ボルシアMG)が追加招集された。
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追加招集を受けたFW町野は、12日(日本時間13日)に初戦の試合会場、米国ダラスで合流する予定となった。当初は11日にベースキャンプ地入りする予定だったが、移動便が欠航になったことで変更に。緊急招集にも迅速に対応できたのは、準備が整っていた証拠といえる。
「忍者ポーズ」で知られる町野は、シーズン終了後もW杯に向けて調整を続けていた可能性が高い。森保一監督はバックアップメンバーに対して、暑熱対策も含めてリクエスト。「コンディションを我々も把握しながら、もしアクシデントがあった時はスムーズに来てもらえるように。合流して、パフォーマンスを発揮してもらえるようにと伝えています」と明かしていた。
町野自身は今大会に懸ける思いが人一倍強い。前回大会は1試合もピッチに立てず悔しさを味わった。海外に出て、一回り大きくなって迎える。「W杯は言葉で表せない大会。前回の悔しさを晴らす舞台はW杯しかない」と意気込む。
身長185センチのFWだが、器用さがウリだ。小学時代はボランチの選手だったが、中学時代に身長が20センチ伸びて前線に転向。「味方を生かしつつ、展開し、ゴール前に入っていって、右でも左でも頭でも取れるのは1つ自分のストロング(=強み)」と語る。
献身性も1つの武器だ。昨年のブラジル戦、3月のイングランド戦ではともに終盤に出場。効果的なチェイスとプレスバックで試合をうまく締めた。「W杯のためならどんだけ苦しくても、心折れずにやれる。前回大会の悔しさを今回の大会で、晴らすことによって前回大会の経験を生かせたと言える」。その機会を得た。【佐藤成】
◆町野修斗(まちの・しゅうと)1999年(平11)9月30日生まれ、三重・伊賀市出身。大阪・履正社高から、18年に横浜入り。19年J3北九州に期限付き移籍し、J2昇格に貢献し完全移籍。20年12月に北九州からJ1湘南へ移籍。22年7月に東アジアE-1選手権で日本代表デビュー。W杯カタール大会日本代表にも追加招集された。23年6月にキール、25年7月にボルシアMG移籍。日本代表では国際Aマッチ14試合5得点。185センチ、80キロ。


