ジャカルタ・アジア大会の男子バスケットボール代表選手4人が20日、行動規範の違反で日本選手団の認定を取り消され、帰国処分となった不祥事を受け、日本バスケットボール協会は同日夜、都内で緊急記者会見を開いた。

 ジャカルタ市内で現地女性相手に買春行為を行ったことを認めた永吉佑也(27=京都ハンナリーズ)は、会見の中で「お金の話をしているので、あっ、そういうことかと認識し、少しの交渉があった」と、現地女性と金銭の交渉をしたと明かした。そのことについて、報道陣から金銭の額について質問が飛んだ。橋本拓哉(23=大阪エヴェッサ)が答えようとしたが、うまく言えず、永吉が「およそ120万ルピアです」と答えた。120万ルピアは日本円に換算し、約9090円にあたる。その額が、1人あたりの買春の金額かなど詳細は語らなかった。

 報道陣からは「現地では未成年、既婚者にそういうことをしたら違法だという。(行為の前に)確認したのか?」と質問が飛んだ。永吉は「確認をしました。確認をしてから、という形です」と答えた。「違法になるかもと思った?」と聞かれると「(思いは)ありました。大変、軽率な行動だった」と反省した。

 会見に同席した岸郁子弁護士は、4選手の現地での買春について合法か、違法かと聞かれ「合法か違法かどうかは確認できていないが、日本同様に違法の可能性がある」と説明した。日本において、法的にどのような問題点があるかと聞かれると「売春防止法で、してはいけない行為。ただ罰則規定がないので刑罰対象ではない」と答えた。【村上幸将】