ダイハツの1区・松田瑞生(25=ダイハツ)は4位と踏ん張った。トップの広中璃梨佳(日本郵政グループ)が独走する中で、懸命に疾走した。

前日の会見では「たぶん最初で最後の1区になると思う。チームの流れをつくることだけを頭に置いて、全力で走り切りたい」と話していたが、トップから35秒差、2位とは4秒差でタスキをつないだ。

今年3月、いったんはつかみかけたかにみえた東京オリンピック(五輪)マラソン代表の座を逃し、悔し涙を流した。「どん底に落ちた選手がまたはい上がる姿、あきらめない姿を見せたい」と再び顔を上げた松田が、その言葉どおり、力いっぱい走り抜いた。