バスケットボール男子のFIBAワールドカップ(W杯)で初の3勝を挙げ、アジア最上位で自力では48年ぶりとなるオリンピック(五輪)出場=来夏パリ切符を獲得した日本代表のPG富樫勇樹主将(30=千葉ジェッツ)が4日、日本テレビ系「news zero」に生出演し、大逆転劇の要因を分析した。

まず、世界大会で欧州勢から初勝利を挙げた1次リーグ第2戦フィンランド戦(8月27日)は、第3クオーター(Q)で18点ものビハインドを負った。

「バスケで後半18点差って。20点でセーフティーリードと言われるので」

そう、いかに難しいことか感触を口にした上で「でも、自分たちは3ポイントを多く狙って、速いペースで、テンポの速いバスケットをしているので。2、3分で10点とか取れるバスケをしていますし、シュートが1本、入り出したら止まらない選手がいるので」と諦めていなかったこと、勝機、光は見いだせると自信があったことを明かした。

また、試合中に富樫がドライブから戻して馬場雄大の3点シュートをアシストし、ほえた場面が映像で紹介されると「すごく覚えてる」と笑顔。「自分が交代して入った場面が18点差だったので。出た時に思ったのは第4Qを1桁(の点差を追う展開)で迎えたいなと思って、富永(啓生)選手や馬場選手の得点で10点差にして4Qの開始を迎えることができたので、すごく大きかった」と振り返った。

そして最終Qに試合をひっくり返し「雰囲気が変わりましたね」とチームの雰囲気も最高潮に。「06年に日本開催した時に1勝かな? はしてるんですけど、欧州に世界大会で勝つのは初めてだったので」と快挙が自信になっていた。

順位決定リーグでは2勝目。ベネズエラ戦(同31日)も15点差を逆転した。その理由を有働由美子アナと櫻井翔から問われると「なかなか簡単なことではないので」と苦笑いしながら「15点差は、つまりうまくいってなかったということなんですけど、それを断ち切った、自分たちの流れにして同点にできたのは、やっぱり『信じる力』なのかな」としみじみ語った。

トム・ホーバス監督の「Believe」だ。

富樫は「トムさんが『信じる。そこから始まるんだ』って。1人でも勝利を信じられない人間がいたら勝てない。自分たちのことを信じてくれて、信じて、行動に変わって」と、あらためて言葉の力に感謝した。

一方、ホーバス監督が試合後に「第4Qのバスケを第1Qからやってほしい」と注文していたことを振られると、思わず富樫も「やりたいですよ、できるなら!」と笑い「そんな簡単に言わないでほしいですよね」とおどけた。

そして「バスケットは流れのスポーツ。1つ2つのプレーで本当に流れが変わってしまうので」と怖さでもあり魅力でもある競技だと語り「今まで見たことがない人たちにも伝えることができて良かったなと思います」と盛り上がりを素直に喜んだ。