バスケットボール男子ワールドカップ(W杯)が10日に閉幕した。

ドイツの初優勝で幕を閉じた大会は、開催国の日本もアジア勢最上位19位と奮闘し、パリ五輪切符を獲得。今回のW杯の個人成績を確認したところ、さまざまな項目で日本選手が上位に食い込んでいた。

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3点シュートを武器に戦った日本だが、2点シュートの成功率73・5パーセントで全選手トップだったのが、ホーキンソン・ジョシュだ。5試合で計34本放って25本成功。高確率で決めまくった。

バスケットの個人成績は1試合あたりの平均値で評価されることが一般的だ。ゴール下で奮闘したホーキンソンは、リバウンド数でも1試合平均10・8で全体2位。今大会で平均2桁リバウンド数だったのは、ほかには2メートル21センチの長身タバレス(カーボベルデ)しかいなかった。

チームへの貢献度を示すエフィシェンシー(得点+リバウンド+アシスト+スティール+ブロック-ターンオーバー-シュートミス)という項目でも、ホーキンソンは全体2位。ホーバス監督は大会中、ホーキンソンのこの数値が高いことに言及し、「彼は守備もやります、リバウンドも取ります。本当にいいチームメート。もう、最高です」と手放しで評価した。

日本の精神的支柱となった渡辺雄太は、その守備力の高さが数字にも表れた。ブロック数は1試合平均1・8で、全体3位タイの好成績。さらに渡辺は、1試合平均の出場時間35・0分で全体4位にも入った。最終戦では40分フル出場するなど、コートに立ち続けてチームメートを鼓舞した。

若き司令塔の河村勇輝は、全体3位タイとなる1試合平均7・6アシストをマーク。自身の高い得点力もさることながら、仲間を生かすプレーが光った。

比江島慎は3点シュート成功率57・1パーセントで全体6位。5試合で14本中8本を決めた。なかでも順位決定戦のベネズエラ戦では7本中6本成功。この印象深い活躍で、数値を大きく引き上げた。