延長にもつれ込む熱戦の末にカナダ(世界ランキング15位)が米国(同2位)を破り、W杯で初のメダルを獲得した。米国は7位だった19年中国大会に続き、2大会連続で表彰台を逃した。

序盤優位に運んだカナダに対して米国も地力の高さを発揮。一進一退の攻防が続くなか、58-56とカナダが2点リードして折り返した。カナダは第3クオーター(Q)でさらにリードを広げたが、第4Qに猛反撃に遭う。リードを許したカナダだったが、粘り強く戦い再逆転。それでも勝利目前の0・6秒に3点シュートを決められて追い付かれた。しかし気持ちを切らすことなく5分間の延長戦を戦い、激闘を制した。

カナダは12人中7人がNBA選手。3点シュートを8本中7本成功させたディロン・ブルックス(27=ロケッツ)が、両チーム最多39得点を挙げてけん引した。

今大会の米国はスーパースターは不在だったものの、若手有望株を中心に全12人がNBAに所属。開幕前には英老舗ブックメーカーから優勝オッズ1・83倍と高い評価を受けていたが、2大会連続でメダルを逃した。