1次リーグE組の日本(世界ランキング36位)は、東京五輪銅メダルのオーストラリア(同3位)に敗れた。通算1勝2敗となり、17~32位を決める順位決定リーグに回ることになった。通算2勝1敗としたオーストラリアは2次リーグに進出する。

日本対オーストラリア オーストラリアに敗れ、悔しそうな表情を見せる渡辺(左から2人目)ら日本の選手たち(撮影・前田充)
日本対オーストラリア オーストラリアに敗れ、悔しそうな表情を見せる渡辺(左から2人目)ら日本の選手たち(撮影・前田充)

一目で分かる!オーストラリア戦後、日本のW杯こうなる

【イラスト】バスケW杯日本の今後の戦い
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パリ五輪への道

このW杯でアジア最上位になればパリ切符を獲得。逃した場合は(1) 出場権獲得8チームを除く上位16チーム (2) それ以外からアジア+オセアニア枠の最上位、に入れば五輪最終予選へ進む。今大会で各組3位以下による順位決定戦に回った場合も、アジア+オセアニア枠内で序列を決めるための重要な試合になる可能性がある。

【イラスト】パリ五輪への道
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日本のW杯(世界選手権)全成績/一覧



日本8917-25
18-32
35-30
19-22
109オーストラリア


試合経過


第1Q

勝者が2次リーグ進出する一戦に臨む日本代表のスターティングメンバーは、PG河村勇輝、今回のメンバーで唯一のNBAプレーヤー、サンズSF渡辺雄太、Cジョシュ・ホーキンソン、SG馬場雄大、SG比江島慎がコートに立った。

東京五輪銅のオーストラリアを相手に奮闘を見せている。フィンランド戦でベテランの風格をみせた比江島がチーム初得点を奪うと、大黒柱ホーキンソンが3ポイント(P)を沈めた。PG富樫勇樹も遠目の3Pを決めるなど食らいついている。

だがオーストラリアも好調。ジョシュ・ギディー(サンダー)、ジョー・イーグルス(マジック)らがNBAプレーヤーの技を見せ、17-25と8点のビハインドで第2クオーター(Q)を迎える。

日本対オーストラリア 第1Q、シュートを決める比江島(中央)(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第1Q、シュートを決める比江島(中央)(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第1Q、シュートを決めるホーキンソン(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第1Q、シュートを決めるホーキンソン(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第1Q、ファウルを受けながらもシュートを決める渡辺(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第1Q、ファウルを受けながらもシュートを決める渡辺(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第1Q、ファウルを受けながらもシュートを決める渡辺(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第1Q、ファウルを受けながらもシュートを決める渡辺(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第1Q、シュートをブロックされるホーキンソン(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第1Q、シュートをブロックされるホーキンソン(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第1Q、ダンクシュートを決めるオーストラリア・クックス(右)(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第1Q、ダンクシュートを決めるオーストラリア・クックス(右)(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第1Q、シュートをブロックされる富永(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第1Q、シュートをブロックされる富永(撮影・前田充)

第2Q

自力で勝るオーストラリアにチーム一丸で応戦した。渡辺とオーストラリアCニック・ケイ(島根)の競り合いに比江島が加勢し、ボールを奪いに行くなど懸命に戦った。

だが、徐々にペースを握られた。パティ・ミルズ(ホークス)に今日初得点を決められると、ケイに見事に3Pを決められ、今季Bリーグ3P成功率トップの技を見せつけられた。

その後も富樫勇樹の今日2本目となる3Pなど応戦したが、35-57と大差を付けられ後半に突入した。

【動画】渡辺雄太がNBA仕込みの強烈ドライブ レイアップシュート決める

バ日本対オーストラリア 第2Q、厳しいマークを受ける富永(中央)(撮影・前田充)
バ日本対オーストラリア 第2Q、厳しいマークを受ける富永(中央)(撮影・前田充)
バ日本対オーストラリア 第2Q、シュートを決める渡辺(撮影・前田充)
バ日本対オーストラリア 第2Q、シュートを決める渡辺(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第2Q、厳しいマークを受ける河村(中央)(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第2Q、厳しいマークを受ける河村(中央)(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第2Q、シュートを決めるホーキンソン(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第2Q、シュートを決めるホーキンソン(撮影・前田充)

第3Q

オーストラリアに必死に食らいついた。ギディー、ミルズらの強力な攻撃に手を焼くが、渡辺、富樫の3Pで応戦。一歩も引かない戦いを見せた。 残り時間2分以降は、運動量を増やし、スチールを攻撃につなげた。フリースローもことごとく沈め、ここまですべてを成功させた。 第3Qは35-30。追い上げが始まった。フィンランド戦の見事な逆転劇の再現なるか、残り10分の戦いに期待を持たせた。

【動画】河村勇輝が得意の形から3ポイント沈める 華麗なステップバック

【動画】ホーキンソン、ダンク決めた直後 馬場雄大のスティールからパス受け再びシュート

【動画】渡辺雄太がコーナーからで3ポイントシュート 富樫からパス受け決める

【動画】馬場雄大がスピードに乗ったレイアップ 得意の形で決める


日本対オーストラリア 第3Q、シュートを決める馬場(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第3Q、シュートを決める馬場(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第3Q、ダンクシュートを決めるホーキンソン(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第3Q、ダンクシュートを決めるホーキンソン(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第3Q、厳しい表情で戦況を見守るホーバス監督(中央)(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第3Q、厳しい表情で戦況を見守るホーバス監督(中央)(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第3Q、厳しいマークを受ける渡辺(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第3Q、厳しいマークを受ける渡辺(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第3Q、オーストラリアのミルズ(左)にシュートをブロックされる富永(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第3Q、オーストラリアのミルズ(左)にシュートをブロックされる富永(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第3Q、ボールを奪われる馬場(中央)(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第3Q、ボールを奪われる馬場(中央)(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第3Q、ドリブルで攻め上がる富樫(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第3Q、ドリブルで攻め上がる富樫(撮影・前田充)

第4Q

フィンランド戦に続き、奇跡の逆転を目指す日本代表は、第4Qも果敢に戦った。富樫が今日4本目となる3Pを沈めれば、大黒柱ホーキンソンがリバウンドから31点目を奪った。

 だが、オーストラリアも勢いづく日本に落ちついて対処。ギディー、ミルズらNBA戦士が経験値の高さを見せ、リードを守った。 日本は後半だけ見れば、54―52と互角以上に渡り合ったが、追い上げも及ばず89―109で敗れた。グループ3位となり、五輪出場を懸け順位決定戦に回る。

日本対オーストラリア 第4Q、シュートをブロックされる渡辺(左)(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第4Q、シュートをブロックされる渡辺(左)(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第4Q、3Pシュートを決める渡辺(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第4Q、3Pシュートを決める渡辺(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第4Q、3Pシュートを決める富樫(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第4Q、3Pシュートを決める富樫(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第4Q、ドリブルで攻め込む河村(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第4Q、ドリブルで攻め込む河村(撮影・前田充)
日本対オーストラリア 第4Q、シュートを放つ河村(撮影・前田充)
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W杯メンバー

【イラスト】バスケットボールW杯日本代表メンバー
【イラスト】バスケットボールW杯日本代表メンバー

▽ポイントガード(PG)=2人

<#2>富樫勇樹(167センチ=千葉ジェッツ)

<#5>河村勇輝(172センチ=横浜ビー・コルセアーズ)


▽シューティングガード(SG)=4人

<#6>比江島慎(191センチ=宇都宮ブレックス)

<#18>馬場雄大(195センチ=無所属)

<#19>西田優大(190センチ=シーホース三河)

<#30>富永啓生(188センチ=ネブラスカ大)


▽スモールフォワード(SF)=3人

<#12>渡辺雄太(206センチ=サンズ)

<#31>原修太(187センチ=千葉ジェッツ)

<#91>吉井裕鷹(196センチ=アルバルク東京)


▽パワーフォワード(PF)=1人

<#75>井上宗一郎(201センチ=越谷アルファーズ)


▽センター(C)=2人

<#24>ホーキンソン・ジョシュ(208センチ=サンロッカーズ渋谷)

<#99>川真田紘也(204センチ=滋賀レイクス)


※ホーキンソンはPFを兼ねる

W杯男子日本代表/全選手写真入り一覧



日程&結果

【イラスト】バスケットボール男子日本代表の日程&結果
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