バスケットボール男子W杯に出場中の日本(世界ランキング36位)が大逆転勝利で歴史を塗り替えた。フィンランド(同24位)戦に98-88で逆転勝利を飾った。
1次リーグ突破へ落とせないフィンランド戦で、06年世界選手権(現W杯)1次リーグのパナマ戦以来、17年ぶりの勝利となった。
29日のE組最終戦でオーストラリア(同3位)と対戦。勝てば2次リーグ進出、負ければ順位決定リーグに回る。
日本 | 98 | 22-15 14-31 27-27 35-15 | 88 | フィンランド |
日本が世界大会で17年ぶりに勝利 フィンランド撃破で世界大会の連敗を11で止める
大逆転勝利の日本 スラムダンクでみんな学んだ「あきらめたらそこで試合終了ですよ」
日本の劇勝の瞬間はまさにスラムダンクの名場面!W杯公式Xの投稿が話題に「泣ける」
「スラムダンク」井上雄彦氏、日本の大逆転勝利に「バスケを好きでよかった」
日本の歴史的勝利導いた若き司令塔、河村勇輝は五輪の大舞台見据え大学を2年で中退
テレビ朝日の中継に、勝利の女神が…追い上げムードの第4Qに近藤春菜!?
開始約10分前、前戦では空席が目立っていた一角が9割埋まる 日本-フィンランド戦
試合経過
第1Q
日本代表は初戦のドイツ戦と同じスターティングメンバーでスタート。PG富樫勇樹、今回のメンバーで唯一のNBAプレーヤー、サンズSF渡辺雄太、Cジョシュ・ホーキンソン、SG馬場雄大、SF原修太がコートに立った。 勝たなければ2次リーグ進出が厳しくなる日本は第1クオーター(Q)からエンジン全開。3ポイント(P)シュートで先制されたが、馬場のダンクで最初の得点。渡辺の得点でリードを奪った。 フィンランドのキーマン、昨季NBAのMIP(最優秀躍進選手)ラウリ・マルッカネン(ジャズ)に対しては原が厳しくマーク。インサイドでは、ホーキンソンが体を張った。 SG比江島慎の見事な3Pシュート、PG河村勇輝の切れ味鋭いドリブルからのレイアップなどでリードを広げ、7点のリードで第1Qを終えた。
第2Q
第2Qは序盤からフィンランドペース。2連続得点を許したタイミングでタイムアウトを切り、SG富永啓生を投入した。すると、早々に注文通りの3Pシュートを連続して決めた。 守備ではホーキンソンが奮闘。両チーム最多の9つのリバウンドを記録している。豪快なブロックを披露するなどチームを引っ張った。 だが、徐々に勢いづくフィンランドに対して反則が増え始めた。NBAオールスタープレーヤーのマルッカネンの3P、ダンクを決められるなど逆転を許し、36-46と10点のビハインドで後半を迎える。
【動画】日本中が待ち望んだ瞬間、富永啓生の3ポイントシュート!
【動画】比江島慎のタフショット!チーム鼓舞するプレーにベンチも大盛り上がり
第3Q
後半の立ち上がりは一進一退の攻防。マルッカネンの3Pシュートでスタートしたが、日本も比江島のこの日17得点とする3Pで応戦した。 徹底的なマークを受ける渡辺雄太は、ここまで2得点と波に乗りきることができない。持ち味の3Pシュートは3本放つも決められず。中盤にフィンランドが得点を重ねたが、残り2秒で馬場の3Pが決まり、10点差で最終Qに入った。
第4Q
2次リーグ進出へ執念を見せた。富永、河村の3Pシュートで4点差に迫り、ホーキンソンのレイアップで2点差とした。 両者、点を取り合い2点差で推移していたが、河村が爆発。自ら切り込んで同点とし、相手ファウルで得たフリースローで逆転。直後に3Pを沈め、リードを一気に4点とした。 その後は日本は激しい守備を見せ、フィンランドを抑え、98-88で勝利。1次リーグ突破へ価値ある1勝を挙げた。
試合前
スタメン
<#2>富樫勇樹
<#12>渡辺雄太
<#18>馬場雄大
<#24>ホーキンソン・ジョシュ
<#31>原修太
関連記事
日本、W杯フィンランド戦は213cmマルッカネン対策が鍵 17年ぶり白星へ
ドイツが東京五輪銅の豪撃破、司令塔シュレーダーがノビツキー以来の30得点
富永啓生「ワクワク」約7時間半後の開幕戦へ「シュートタッチ良かった」
日本の優勝オッズは201倍、1番人気は米国で1・83倍 英ブックメーカー
日本代表、パリ五輪切符条件は? アジア最上位で決定、1次リーグ敗退でも可能性あり
米国が優勝候補筆頭、前回王者で世界ランク1位スペインも総合力は高い/W杯展望
ホーキンソン「日本への興味を生み出してくれた」イチローに憧れ高校まで野球と二刀流
日本の飛び道具だ!富永啓生 カリーも絶賛「Love it, Keisei!」
唯一のNBA、渡辺雄太の覚悟「勝てない選手がいても仕方ない」五輪逃せば代表引退
久慈暁子から夫渡辺雄太へ「いつも頑張っている。日本でのプレー楽しんで」バスケW杯開幕エール
ホーバス監督「挑戦にわくわくしている」W杯開幕ドイツ戦での渡辺雄太の起用も明言
渡辺雄太「プレーできるぐらいには回復」右足首捻挫も25日W杯開幕戦出場へ意欲
ホーキンソン「コンビネーションを確認できている」渡辺雄太との連係に自信
川真田絋也「桜木花道ではなく、ジャパンの赤」赤い髪の毛揺らして練習
河村勇輝「はね具合まったく違う」国際連盟仕様のリングに合わせ調整 25日W杯開幕
W杯メンバー
▽ポイントガード(PG)=2人
<#2>富樫勇樹(167センチ=千葉ジェッツ)
<#5>河村勇輝(172センチ=横浜ビー・コルセアーズ)
▽シューティングガード(SG)=4人
<#6>比江島慎(191センチ=宇都宮ブレックス)
<#18>馬場雄大(195センチ=無所属)
<#19>西田優大(190センチ=シーホース三河)
<#30>富永啓生(188センチ=ネブラスカ大)
▽スモールフォワード(SF)=3人
<#12>渡辺雄太(206センチ=サンズ)
<#31>原修太(187センチ=千葉ジェッツ)
<#91>吉井裕鷹(196センチ=アルバルク東京)
▽パワーフォワード(PF)=1人
<#75>井上宗一郎(201センチ=越谷アルファーズ)
▽センター(C)=2人
<#24>ホーキンソン・ジョシュ(208センチ=サンロッカーズ渋谷)
<#99>川真田紘也(204センチ=滋賀レイクス)
※ホーキンソンはPFを兼ねる