フィギュアスケート女子でロシアのカミラ・ワリエワ(20)が10日、国際スケート連盟(ISU)によって個人の中立選手(AIN)の資格が正式に取り消されたことを受け、同国は徹底抗戦の構えを打ち出している。

ロシアの国営通信社タスによると、ロシア五輪‌委員会の会長を務めるミハイル・デグレチャフ・スポーツ相は「出場権を不当‌に奪われた該当者は、スポーツ‌仲裁裁判所(CAS)に提訴する予定だ」とし、法的支援を継続する意向を示している。

さらに02年ソルトレイクシティ五輪アイスダンス銀メダルのイリヤ・アベルブフ氏は「資格停止は不当だ。スポーツキャリアを台無しにする」との見解を示している。88年カルガリー五輪アイスダンス金のナタリア・ベステミヤノワ氏も「裁判で異議を唱えるべきだ」と主張しているという。

10日にISUが発表した声明によると、国際大会への参加を見据えて234選手が中立性の申告書を同連盟に提出し、個別に参加資格が審査された結果、ISUはワリエワと、同じく男子の北京五輪代表だったマルク・コンドラチュク(23)が「AINとして参加するための要件を満たさなくなった」と判断された。コンドラチュクは異議を申し立てていたが、却下されたという。

ワリエワは北京五輪の開催期間中に、21年12月にしドーピング違反をしていたとされる疑惑が発覚。五輪は失格となり、ROCが金メダルだった団体の成績も変更されて、銅メダルだった日本は銀に繰り上がった。金は米国になった。

その後、ワリエワには4年間の資格停止処分が下されていたが、期間が明けてAIN資格取得を申請。今季の国際大会に復帰できると見込まれていた。

【フィギュア】ドーピング違反のワリエワ、中立選手資格“剥奪”で国際大会復帰は幻に…正式発表