ロリー・マキロイ(28=英国)が、最終日最終組で史上6人目の生涯グランドスラムに挑戦する。

 1イーグル、5バーディーで第3日の最少スコアに並ぶ65をマーク。通算11アンダーの205で首位パトリック・リード(米国)と3打差の2位に浮上した。3バーディー先行から8番でチップインイーグル。最終18番はティーショットが木に当たってフェアウエーに戻り、バーディーで締めくくるなど勢い十分でホールアウトし「明日はあまり運に頼りすぎたくないね」と笑った。

 21歳だった11年大会は首位で迎えた最終日に「80」をたたいた。「キャリアの大きなターニングポイントだった。まだメジャーで勝つ準備ができていないことを自覚した」。メジャー初タイトルを逃した悔しい記憶を振り返った後で自信たっぷりに言葉を紡いだ。「今は勝つために何が必要か分かっている。僕には失うものがない。正直、ずっとこのチャンスを待っていた」。新たな歴史を切り開く。

 ◆生涯グランドスラム達成者と達成大会、当時年齢

 ジーン・サラゼン(米国)35年マスターズ、33歳

 ベン・ホーガン(米国)53年全英オープン、40歳

 ゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)65年全米オープン、29歳

 ジャック・ニクラウス(米国)66年全英オープン、26歳

 タイガー・ウッズ(米国)00年全英オープン、24歳