菊地絵理香(32=フリー)が4年ぶり4度目の優勝を決めた。首位から出て4バーディー、ノーボギーの68で回り、通算20アンダー、268。4日間一度も首位を譲らない完全Vだった。2位には西郷真央が18アンダーで入った。東京五輪出場には優勝が条件だった古江彩佳は8アンダーで11位に終わった。
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菊地は自分を奮い立たせた。「ここで変わらないと、何も変わらない」。求めたのは圧倒的な勝利。スタートの1番でバーディーを奪うと、5番、11番、17番とバーディーを重ねた。19歳の西郷に4連続バーディーで迫られながらも、トップは譲らなかった。4日間首位のまま、4年ぶりのツアー優勝をつかんだ。
「チャンスがあっても勝てないだろうなと思ったことが、ここ何年かで何度もあった。まさかこのような形で勝てるとは思わなかった」。菊地はしみじみと話した。弱い自分と向き合った。「私は気は強いが、心はポキポキ。大きなところでいつも弱い自分が出て、それが周りにも伝わって負けていた」。
ネガティブな考え方を見直し、目の前のプレーに集中した。「うまい選手より強い選手になりたい」と気持ちにムチを入れて試合に臨んだ。
19年の12月にプロキャディーの新岡隆三郎氏と結婚。「普段あまり言わないが成績のことを心配していた。この大会も含めなるべく早く勝ちたかった」。その夫は最終組で一緒に回った上田のクラブをかついだ。お互いに仕事と割り切っていたが、試合後に「本当によかったねと、声をかけられた」と喜んだ。
なかなか勝てない中、32歳になり今年の開幕戦前には引き際も頭をよぎった。「若い子には負けないとは思わないが、自分の中ではちょっとでも強くなって、良い形で終われたら良いな」。ゴルフ人生でもターニングポイントとなる大きな勝利を得て、菊地は前を向いた。【桝田朗】
◆菊地絵理香(きくち・えりか)1988年(昭63)7月12日、北海道苫小牧市生まれ。6歳でゴルフを始め、東北高時代の06年に全国高校選手権優勝。08年プロテスト合格。15年のKKT杯バンテリン・レディースでプロ初勝利。17年Tポイント・レディースで3勝目を挙げた。19年12月にプロキャディーの新岡隆三郎氏と結婚。157センチ、52キロ。
菊地絵理香の優勝クラブ ▼1W=タイトリスト TSi4(シャフト=フジクラ・スピーダ569 硬さSR、長さ44・5インチ、ロフト角10度)▼3W、5W=プロギアR85(15、18度)▼UT(4~6)=同816HI(21、25、27度)▼アイアン=同 T200(7I~P)▼ウエッジ=同ボーケイデザインSM8(46、52、57度)▼パター=テーラーメイド ハイドロブラスト JUNO TBI▼ボール=タイトリスト V1X

