日大出身のプロ転向9年目、勝俣陵(29=ロピア)が待望のツアー初優勝を飾った。1イーグル、4バーディー、4ボギーの69で回り、通算20アンダーの264で2日目からトップを死守。同じ埼玉県出身で4学年違いの石川遼(34)とも交流があり、「次のリョウ君は僕」と宣言した。1打差2位に小木曽喬(おぎそ・たかし)、堀川未来夢が並んだ。
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会場で夫人や1歳の長女に祝福されると、勝俣は「優勝したんだという感じで、涙が勝手に出てきた」。今季ツアー8人目となる初優勝者の誕生だった。
3打差リードで最終日を出た。イーグルで一時4打差に突き放したが、15、16番の連続ボギーで最後は1打差の辛勝。「(2位が)19アンダーで上がっているのは分かっていた。相当しんどかった」という。
ゴルフの名門・埼玉栄、日大で鍛えられ、プロ転向9年目。4年前から永久シード保持者の片山晋呉(52)と合宿を行い、技術を高めてきた。前夜には「誰でも緊張するし、ミスもする」と電話で励まされた。
「この優勝を片山さんに一番早く伝えたい。合宿の成果で、最後までやりきることができた」
同郷の石川遼とも、過去に合同練習をした。1週前のANAオープン後、北海道から東京に戻る飛行機が同じで「次も頑張ってね」と言われていた。
「リョウ君」つながりの勝俣は「次のリョウ君は僕だぞと言いたい。(試合で愛用する)バケットハットのリョウ君です」と笑わせた。昨年45位の賞金ランクは16位に浮上。「満足せず今季2、3勝目したい」と意欲的だ。【横田和幸】
◆勝俣陵(かつまた・りょう)1995年(平7)12月27日、埼玉・三芳町生まれ。中2でゴルフを始め、埼玉栄、日大3年時の16年に埼玉オープンでプロを制して優勝。17年プロ転向。シード獲得1年目の22年三井住友VISA太平洋マスターズ3位。23年マイナビABCチャンピオンシップ初日に1日3イーグルのツアータイ記録。23年5月結婚、同年10月長女誕生。174センチ、73キロ。

