レスリングの「東京五輪の星」が、4年後に向けて好スタートを切った。リオデジャネイロ五輪世界予選最終戦(イスタンブール)で五輪出場のチャンスを逃した男子フリースタイル65キロ級の藤波勇飛(19=山梨学院大)が、11日からの東日本学生リーグ(東京・駒沢体育館)に参加。出場した5試合すべてにテクニカルフォール勝ちし、チームの4連覇に貢献した。

 「もう東京五輪へ気持ちは切り替えています。そのスタートとしては、いい大会でした」。3日間の大会を終えて、藤波は話した。リオ五輪の出場枠獲得が期待された世界予選最終戦では、2回戦でフランク・モリナロ(米国)に6-7で惜敗。終盤までリードしながら逆転された。そのモリナロが次戦で敗れたこともあって、帰国時には「世界には強い選手がたくさんいる」と、シニア国際大会初挑戦を振り返っていた。

 そのモリナロが上位選手のドーピング違反で繰り上がり、五輪出場枠を獲得。わずかの差で五輪を逃したことになったが「残念がっても仕方ない。でも、自分が世界に近いことが分かりました」と前向きだ。

 目標は「東京五輪の金メダル」。そのためにもリオ五輪は出場したかったが、逃しても目標は少しもぶれない。「そのためには今からが勝負。大学の試合も1つ1つこなして、力をつけていきたい」。日本のスポーツ界が8月のリオ五輪に向けて沸く中、次の東京五輪を目指す選手たちの挑戦は始まっている。