国際オリンピック委員会(IOC)は23日、2014年ソチ冬季五輪でのロシアの国ぐるみの不正を認定した世界反ドーピング機関(WADA)の調査チームの報告書を受け、尿検体に不正が認められたロシア代表28選手について処分を検討する手続きを始めたと発表した。

 現時点でこの28選手の検体から陽性反応が出たわけではないが、尿検査の容器をこじ開けるなど、検体に対する不正は規定に反し、処分の対象となるとした。当該選手の名前などは明らかにしていない。

 IOCの動きを受け、国際スキー連盟(FIS)は22日付でロシアの距離スキーの6選手に暫定的な出場停止処分を科したと発表した。