日本ショートトラック界の期待の星が快挙を達成した。

 女子1000メートル決勝で17歳の神長汐音(長野・小海高)が2位。日本女子では珍しい164センチ、65キロの大型スケーターはW杯初の表彰台に立ち「本当にうれしい」と満面の笑みだった。

 序盤はスローペースになったが「ゆっくりだったら前へ行こう」と指示通りに先頭に立ち、積極的にレースを引っ張ったことが奏功した。3着でゴールに入り、上位選手が失格となって2位に繰り上がった。

 準決勝は強豪の韓国選手3人と同組で「弱気になった」というが、けん制し合った韓国選手2人が転倒する間隙(かんげき)を縫い、1着を奪った。「(転倒に)巻き込まれないのも自分の実力」と強気だ。

 世界ジュニア選手権で男子総合3位に入った吉永(愛知・名古屋経大市邨高)と同い年。「吉永君が活躍すると負けるものかと意識してきた」と言う。来年の平昌冬季五輪を見据え「そこでしっかりと結果を出さないといけない」と慢心することはなかった。