あとは神頼み? ラグビーの19年W杯日本大会(9月20日開幕)の1次リーグ組合わせ抽選会が10日夕、京都迎賓館で行われる。W杯組織委員会の嶋津昭事務総長が9日、京都市内のホテルで行われた前夜祭に出席し、神頼みした。

 抽選の厳しい組合わせとして大会2連覇中のニュージーランド(世界ランキング1位)と前日本代表ヘッドコーチ(HC)のエディー・ジョーンズ率いる北半球の王者、イングランド(同2位)のどちからかと、さらに優勝2度を誇る南アフリカ(同7位)と同じグループに入る可能性がある。ベスト8以上の目標を掲げる日本(同11位)にとって、この組合わせだけは避けたいところ。嶋津氏は「抽選は公平厳正。こればかりは全く分からない。神様にお願いするしかない」と神頼みした。

 前夜祭は悪天候のため、予定していた世界遺産の二条城を取りやめ、ホテルで行われた。京都の世界的知名度を生かして、日本ラグビーをアピールするチャンスだったが“失敗”に終わった。「二条城の日本らしい美しい風景で(前夜祭を)行いたかったが、お天気には勝てなかった…」と肩を落とした。

 アジア初となるW杯まで残り2年4カ月となった。9月中旬には試合日程などを決めて、年明けにもチケットを販売予定という。「日本戦はもちろんだけど、世界の強豪が集う最高の舞台なので全ての試合、選手の活躍に期待してほしい。(3勝した)15年大会で盛り上がったが時間はたち、19年大会に向けて徐々に国民の期待が高まっているように感じる。試合に向けて確実に盛り上げていきたい」。

 10日は各国代表のHCらが「関西ラグビー発祥の地」とされる下鴨神社を訪れ、伝統の蹴鞠(けまり)を見学予定。京都市内の天気予報は、くもり時々雨で降水確率は50%。天候にも勝って、日本は幸運をつかめるか!?