マックス・フェルスタッペンが優勝した。前日に20歳の誕生日を迎えたばかりで、通算2勝目。

 優勝最右翼と見られていたフェラーリ勢が、予選でパワーユニットトラブルに見舞われたセバスチャン・フェテルに続きキミ・ライコネンもスタート前にトラブルを抱えてピットガレージに押し戻されそのままリタイア。これでレースはルイス・ハミルトンの独走になるかと思われたが、決勝ペースが振るわないハミルトンをフェルスタッペンが追い詰め4周目にパス。そこからはハミルトンを引き離し56周を走り切って最後は12秒差を付けての独走勝利となった。レッドブルにとってはアゼルバイジャンGPに続き今季2勝目。

 「最初からクルマはすごく良かった。ルイスはトラクションに苦しんでいて僕よりもスライドしているのが分かったし、選手権のことを考えれば彼の方が失うものは大きい。だからターン1でインに飛び込んでアタックしたんだ。そこからは信じられないような展開だった。勝てるなんて信じられないよ!」。

 マクラーレン・ホンダ勢は戦略が上手く行かずピットストップのたびに順位を落とす展開。ストフェル・バンドーンはスタートで5位に浮上したものの、ピットストップでフォースインディア勢やウイリアムズ勢に抜かれ、なんとかウイリアムズ勢をコース上で抜き返して7位、フェルナンド・アロンソは0.273秒及ばず11位でノーポイントに終わった。(米家峰起通信員)