日大が3年ぶり34度目の甲子園ボウル出場を決めた。東北大を開始から圧倒して前半で42-3とリードし、後半に2TDを許したが77-17で一蹴した。17日の全日本選手権決勝甲子園ボウルには、3年ぶりで通算34回目の出場となる。西日本を制した関学大とは3年ぶり29回目の名門対決で、27年ぶりの大学日本一を目指す。

 日大は開始5プレー目にRBウィリアムスが13ヤードのランで先制TDを挙げた。これを皮切りに攻撃ではランで5本、パスで3本、守備で1本にキッキングで2本と11TDをマークした。東北大を前半はFGに抑えたが、後半に控えメンバーを起用して2TDされた。内田監督は「0点に抑え、全シリーズTDはできなかったが、よくはなっている」。リーグ最終戦では法大に全勝優勝を阻まれたが、きっちりとチームを立て直してきた。

 甲子園ボウルの相手は長年のライバル関学大となった。リーグ戦では立命大が快勝していただけに、試合後に相手を知らされた内田監督は「エッ」と驚いた。「立命大が強く、今年は一番のピークと感じていたので。関西のどちらでも一番の強敵になる。あの立命大に勝ったのだから。若いチームが2週間でどう考えるか」と、選手のさらに成長を期待した。

 今季の快進撃をリードしてきたのは大阪・大正高出身の1年QB林で、リーグ戦に続いてMVPとなった。名門対決に「小さい頃からずっと見てきた。甲子園の地に立ったことないので何も分からないが、いろいろ想定して2週間で練習して詰めていきたい」。DL山崎主将は1年時の甲子園、2年時の東京ボウルに今春の定期戦も関学大に敗れている。「関学大はタレントがそろっているが、リベンジできるチャンス」と一層の気合が入っていた。