男子世界ランク8位で大会第7シードの真田卓(32=凸版印刷)が、ちょっぴり冷や汗をかきながら1回戦を突破した。

 世界10位のマイケル・シェファーズ(35=オランダ)を6-2、7-5のストレートで下したが、2セットとも第1ゲームで自分のサービスをブレークされてスタート。特に第2セットは1-5と追い込まれてから6ゲーム連取の逆転だった。

 「少し疲れが残っていて、体調が十分ではありませんでした」と真田は苦笑いで振り返った。韓国遠征から前日の13日に帰国したばかり。コートコンディションの違いにも戸惑ったという。しかも、ノーシードとはいえ、初戦の相手としてはシェファーズは強敵だった。

 ただ、これまでの対戦成績は7勝3敗。しかも、16年以降7連勝中という実績が支えになった。「僕より彼の方がプレッシャーを受けていると思って戦いました」。相手コートのコーナーを狙う深いトップスピンと効果的なドロップショットで勝利をたぐり寄せた。

 順当なら16日の準々決勝で国枝慎吾(34=ユニクロ)と対戦する。「明日(15日)の2回戦からしっかり調整して、いい状態で戦いたい」。これまで9戦全敗。常に「日本の2番目の男」だった真田が、国内最大の国際トーナメントで大金星を奪えるか。