2020年東京五輪で水球会場となる東京辰巳国際水泳場(江東区)を、東京都が大会後にフィギュアスケートやアイスホッケー、カーリング向けのアイスリンクに改修する方向で調整に入っていることが22日、関係者への取材で分かった。男子200メートル平泳ぎで北島康介や渡辺一平(早大)が世界記録を樹立し、水泳の聖地として親しまれたプールが、五輪後になくなる見通しとなった。

東京都は大会後の活用方法について、近隣に建設している東京五輪の競泳会場「五輪水泳センター」と異なる機能のスポーツ施設とすることを前提に検討。プール、アイスリンク、体育館の3案に絞り、需要や運営コスト、収益性などの観点から分析、協議を重ねてきた。都によると、アイスリンクになれば都立では初めて通年で使えるリンクとなる。

東京辰巳国際水泳場は1993年に開業し、国内外の主要大会を開催してきた。観客席数が少なく五輪の競泳の実施基準を満たさないため、東京大会に向けて新たに五輪水泳センターが建設されることになった。