来年の東京五輪代表に決まった女子470級の吉田愛(38)吉岡美帆(28=ともにベネッセ)組が「前哨戦」で4位になった。

最終日を4位で迎えた「よしよし」コンビは上位10艇によるメダルレースで3位になったが、前日までの順位は変わらず。それでも、吉田は「いい経験。上位と僅差でメダルレースを迎える準備ができた」と話した。

9日まで同じ江の島で行われた世界選手権で銀メダルを獲得、東京五輪代表に決まった2人にとって「来年に向けて、いろいろと試す大会」。世界選手権とほぼ同じ顔ぶれを相手に19日の6レース目を終えて首位に立った。しかし、20日の8レース目に進路妨害で失格。その後挽回したが、メダルには届かなかった。

メダルは逃したが「いろいろ試せたし、収穫は多かった」と吉田。フランス組のアピールで進路妨害となったレースを振り返り「ずいぶん勉強していたが、とられてしまった。来年はもっとシビアになる。いい経験になったと思う」と五輪本番に向けて話した。

五輪本番まで1年、吉田が「あっという間。いろいろ課題があって、時間が足りない」と言えば、吉岡も「短く感じる。まだまだ足りない部分がある」と続けた。「この1年間、世界選手権にピークを持ってくるようにやり、それができた自信はある。同じ形で五輪を目指したい」。表彰式会場の横で、吉田は来年の表彰台を目指して話した。