男子テニスで、4大大会男子シングルス歴代最多20度の優勝を誇る世界3位のロジャー・フェデラー(スイス)が、「来年のオリンピックに必ず戻ってくる」と、初めて20年東京オリンピック(五輪)へ出場の意思を示した。

14日、都内でテニスの慈善イベントが行われ、フェデラーとともに、錦織圭(29)、車いすテニスの国枝慎吾(35)らが参加。エキシビションマッチなどを行った。その最後のあいさつで、東京五輪の会場となる有明コロシアムを埋めたファンに、東京五輪出場を明言した。

フェデラーは、東京五輪出場を明確にしていない大物の1人だった。しかし、「(出場を)アナウンスするのなら、開催する都市でしたい」と、今回の機会を選択した。それでも、年間の過密なツアー日程をやりくりするのは大変で、「何度もスケジュールを確認した」という。

フェデラーの五輪は、00年シドニー五輪が最初で、12年ロンドン五輪まで4大会連続で出場した。「すべての五輪が特別。(初めて出た)シドニーでは、妻と一緒に代表になった」。04年アテネ、08年北京五輪では、母国スイスの旗手を務めた。「絶対に(東京に)来たいと感じた」。

16年リオデジャネイロ五輪は、左ひざの故障のために欠場した。