3大会ぶり51度目出場の同大(関西2位)が筑波大(関東対抗戦4位枠)に屈し、8強入りを逃した。計7トライと力の差を見せつけられ、WTB山本雄貴主将(4年=同志社)は「このチームは『日本一まで突っ走っていける』と、心の底から思えたチームだった。このチームでもうラグビーをできないのが、率直に悔しい」と涙をぬぐった。

立ち上がりから主導権を握られた。前半12、16分にトライとゴールを許し0-14。34分にFB原田健司(4年=修猷館)がラック際を走り抜けて1本目のトライを奪ったが、5-17と劣勢で前半を折り返した。

意地を見せたのは後半11分だった。同4分にはスクラムを押し込んで相手反則を誘い、敵陣に入るとモールも用いながら攻撃を繰り返した。その数は40回。近年力強さが増しているFWにこだわり、プレーを途切れさせることなく、41回目の攻撃でラック際を突いたNO8服部綾(4年=東福岡)がトライ。華麗な展開で知られる関西の古豪が、新しいスタイルを印象づけた。

終盤は相手の決定力があるBKにトライを許し、引き離された。就任3年目の萩井好次監督は「山本を中心にすごくまとまりのあるチームだった。ここで終わるのは残念だけれど、次の後輩たちにつなげてくれた」。復活への道は簡単ではない。3大会ぶりの大舞台で感じた実力差を、埋める戦いが始まる。