5年間の活動を終了したスーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズの大久保直弥ヘッドコーチ(HC、44)が2日、チームの存続を直訴した。

オンライン会見で大久保氏は、コロナ禍やチーム運営の現状に理解を示した上で「個人的な意見だが、サンウルブズは何かしら、どんな形でも良いから名前を残してもらえるとうれしい」と要望。渡瀬裕司最高経営責任者(CEO、57)から今後について「未定」と説明される中で、HC自ら直訴した。

新型コロナウイルスの影響で公式戦は3月下旬に中断。オーストラリアでの代替大会の参戦を目指したが、厳しい入国制限などを理由に断念した。不完全燃焼で活動を終えて「無念」と表現したが、選手には「胸を張ってほしい」と伝えたという。

多国籍、多文化の集団が団結したのがサンウルブズであったことも強調し、新型コロナの影響で気持ちが沈む日々が続くが、「こんな時期だからこそ国境を越えて戦うサンウルブズのアイデンティティー(自己同一性)を今後もファンと共有していきたい」と熱いメッセージを送った。