ビーチバレーの国内最高峰ツアー「マイナビジャパンツアー」が東京のタチヒビーチで始まった。村上礼華(ダイキアクシス)と「新ビーチの妖精」として人気の坂口佳穂(マイナビ/KBSC)組が、国内ランキング1位の石井美樹、2位の村上めぐみペアと対戦して0-2で敗れた。石井・村上ペアは11月1日の準決勝に進出した。

ツアーは全7戦を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で今大会のみの開催となった。雲1つない快晴の中、男女各8チームが出場してトーナメント戦で争われる。実況するDJや観戦するファンが、熱戦が続く大会を盛り上げた。

村上礼華・坂口組は1セット目からデュースにもつれる接戦を演じたが、石井・村上めぐみ組の強打を終盤食い止められず23-25。2セット目は相手に先行を許し、17-21でストレート負けを喫した。坂口は「勢いがないとあそこには勝てない」と悔しそうに振り返った。

男子の部では国内ランキング1位の白鳥勝浩(トヨタ自動車)と石島雄介(同)が登場。強烈なスパイクと高いブロックで流れを与えず、佐藤亮太・平良伸晃ペアを相手に21-12、21-11。白鳥は「この時期に大会を開いてくれたことへの思いを込めてプレーした」。29日に44歳を迎えたベテランは「自分がもっとうまくなるために、石島君と切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」と抱負を口にした。

11月1日は男女共に準決勝、決勝が行われる。【平山連】