22年北京五輪シーズンからシニア転向が可能なロシアの14歳、カミラ・ワリエワが驚異的な高得点をたたき出した。

国際スケート連盟(ISU)非公認ながら88・71点で首位発進。単純比較はできないが公認記録のSP世界最高85・45点(19年グランプリファイナル、コストルナヤ)を上回り、ジュニアの逸材が、また存在感を示した。

ワリエワは冒頭で両手を上げたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に成功。3・20点と高い加点を導き、3回転フリップ、演技後半のルッツ-トーループの連続3回転も決めた。3つのスピン、ステップは全て最高のレベル4。18年平昌五輪金メダルのザギトワら、近年多くのトップ選手を輩出するエテリ・トゥトベリゼ・コーチの門下生が、その才能を見せつけた。

今大会は世界選手権(3月、ストックホルム)に臨むロシア代表の最終選考会となっている。ワリエワは出場資格を持たないが、4月26日で15歳となり、来季のシニア転向が可能。フリーは28日に行われる。

女子SPにおける、主な選手の順位は以下の通り。

〈1〉カミラ・ワリエワ(14)88・71点

〈2〉ダリア・ウサチョワ(14)79・12点

〈3〉エリザベータ・トゥクタミシェワ(24)77・74点

〈6〉アリョーナ・コストルナヤ(17)70・14点