全日本選手権3連覇中の小松原美里(29)尊(30)組(倉敷FSC)が、自己ベストを更新する68・13点をマークした。今年3月の世界選手権(ストックホルム)で出した68・02点を上回った。全体7位だった。

濃厚ピンクのド派手な衣装でディスコナンバーに乗り、ツイズルやリフトなどで息を合わせる。安定したスケーティングを披露したが、一方でダイアゴナルステップなどは評価がレベル1(最高は4)と得点を上げられなかった。

美里は「緊張の中、滑りましたけど、標高2000メートル(米コロラドスプリングズ)で練習してきたのでスタミナは持ちました。パーソナルベスト更新を果たせたことは1歩、明日に向けても前進だと思うんですけど、スコアを見てみると2つのステップがレベル1しか取れていなかったり。今はうれしいというより悔しい思いです」と反省の方が大きかった。

北京オリンピック(五輪)日本代表の座を争う村元哉中(28)高橋大輔(35)組(関大KFSC)は70・74点の日本歴代最高点をマーク。美里は「試合前はエアポッズを聴きながらボーッとすることが日課なので得点は聞いてないですし、今も分かっていません」と自身に集中した。尊は「演技前、ほかの選手のスコアを聞きながらだったので集中することが難しかったです。でも、やることは変わらない。いい演技ができるように頑張れたと思いますし、パーソナルベストだけどレベル1は足りない。もっと頑張りたい」と切り替えを強調した。

翌13日のフリーへ。和の「SAYURI」を舞う。美里は「私たちの競技人生のハイライトになるプログラムだと思っている。映画の中でも、水滴は石をうがつ、というメッセージが込められている。そのイメージを持って共有したいし、力にしたい」。第一人者として巻き返すべく、より自分たちにフォーカスして2日目の演技に挑む。【木下淳】