今季を終える5月末で活動休止する宗像サニックスブルースが4トライなど40-38で、清水建設江東ブルーシャークスを下して、ホームラスト試合を勝利で締めた。
2月にアウェーでの対戦で敗れた相手に、ホームでリベンジした。
2位の強豪相手に苦戦して、前半は9-24で折り返した。
しかし、後半、ファンへの感謝への思いを胸に怒濤(どとう)の3連続トライなどで逆転した。
最後は猛攻を浴び2点差に追い上げられたが、負けられない執念で逃げきり。
終了の瞬間、選手たちは抱き合い、喜びを分かち合った。
事実上の廃部。主将のFB屋宜ベンジャミンレイ(34)が「つらい発表だった」という激震だった。だが、屋宜は試合前のロッカーで「失うものはない。グラウンドに立ったら思いきりプレーするだけ。ファンのため絶対勝とう」と鼓舞し、選手も逆転劇で応えた。
1994年にサニックスラグビー部として創部した。人口9万人ほどの福岡・宗像市で、地域密着チームとして愛されてきた。その長い歴史が幕を閉じる最後まで、ファンの目に勇姿を焼きつけた。
松園正隆監督(48)は「昔から応援していただいている方が来て『ありがとう』と言ってもらい、救われた気持ちになった。とても感謝しています」と、涙を流して感謝した。
チームの母体となるサニックス(福岡市)の経営環境の悪化に伴い、1部を目指す継続的な強化が困難となり、3月30日に事実上の廃部が正式発表されていた。選手の移籍支援と同時にチーム譲渡の検討されているが、現時点で進展はない。【菊川光一】


