福岡大が歓喜の逆転勝ちで、3位入賞を果たした。0-2の状況から、第3セット以降に息を吹き返し、3連続でセットを奪った。

「出来るよ。大丈夫だよ」。2セットを先取されても、明るい雰囲気は変わらなかった。アウトサイドヒッター松林芽衣主将(4年=八女学院)は「いつも楽しくて、明るいチーム」と表する。その前向きな姿勢が、劣勢を跳ね返す力となった。

1-2で迎えた第4セット。19-21とリードされながらも、気後れすることなく攻め続け、25-23で制した。勢いそのままに第5セットも奪うと、全員がコート中央になだれ込み、喜びを爆発させた。

笑顔が絶えないチームをけん引した主将は、コートに立てなかった仲間の声に感謝する。「声はよく聞こえます。周りの人が支えてくれていると実感出来て、自信になります」。かみしめるように、うなずいた。

試合後の場内インタビューでは、松林が「もううれしすぎて…。うれしかったです」とほほえむと、チームメートも声を上げて笑った。全員でつかんだ銅メダルが、キラキラと輝いていた。