レスリングの天皇杯全日本選手権(22~25日、東京・駒沢体育館)に向けて、男子グレコローマンと男女フリースタイルの日本代表ヘッドコーチ(HC)が14日、都内で取材対応した。
女子フリースタイル53キロ級では、公式戦103連勝中の藤波朱理(日体大)と東京オリンピック(五輪)金メダルの志土地(旧姓向田)真優(ジェイテクト)が初めて対戦することが濃厚だ。
今年の世界選手権は左膝痛で負傷欠場したものの、現在は「完治している」(金浜良HC)という21年世界女王の藤波と、五輪の53キロ級も今年の世界選手権55キロ級も制した志土地。金浜HCは「ともに世界チャンピオン。お互い、やってきたこと出し切って後悔のないようガンガン攻め合ってくれれば面白い」と最強決定戦に期待した。
同じく東京五輪の女子57キロ級で2連覇を遂げた金城(旧姓川井)梨紗子(サントリービバレッジソリューション)は今回、非五輪階級の59キロ級にエントリーした。5月に第1子の女児を出産しており、金浜HCは「まだ力が入らない部分がある。ここは減量はやめて体をつくっていこうと話している」と説明。来年6月の明治杯全日本選抜選手権では、五輪階級の57キロ級に戻す方針であることも明らかにした。
同50キロ級の須崎優衣(キッツ)と62キロ級の川井友香子(サントリービバレッジソリューション)の東京五輪女王も出場。川井は明治杯決勝で今年の世界女王の尾崎野乃香(慶大)に敗れており、再戦のゆくえが注目される。
男子フリースタイル65キロ級では乙黒拓斗(自衛隊)が、金メダルに輝いた東京五輪以来1年5カ月ぶりに実戦復帰。57キロ級には、世界選手権61キロ級優勝の樋口黎(ミキハウス)が出場する。この階級で今年の世界選手権代表に選ばれた長谷川敏裕(三恵海運)や、東京五輪代表の高橋侑希(ALSOK)との激しい戦いが展開されそうだ。
この大会は24年パリ五輪代表の第1次選考会。優勝し、来年の明治杯も続けて制した選手は同年9月の世界選手権代表に内定する。その世界選手権で3位以内に入ればパリ五輪切符をつかめる。【木下淳】


