24年パリオリンピック(五輪)女子シングルスの代表選考会を兼ねた「全農CUP 平塚大会」が開幕し、大会前の時点で選考レース2位につけていた木原美悠(18=木下グループ)が2回戦で姿を消した。
井絢乃(23=中国電力)に1-4で敗戦。いつもは勝敗にかかわらず、明るく取材に応じることが多いが、この試合直後には涙を流した。小さな声で「精神的に自分に負けたのかな」と振り絞った。
台上への返球に精彩を欠き、第1ゲーム(G)から2ゲーム続けて落とした。第3Gでは11-5と反撃したが、第4Gを3-11、第5Gを8-11で奪われた。
木原は1月の全日本選手権で準優勝を収め、パリ五輪の選考レースでは2番手に浮上。五輪出場が十分に狙える位置へと近づいた。そうした中、国際大会で思うように結果を残せず、これまでにない心の揺れを感じ始めた。
「自信をなくして『どうやって勝ったらいいんやろ』みたいな感じになって」
来年1月まで続く選考レースも、重くのしかかっていた。ユニホームの袖口で涙を拭いながら、つぶやくように声を発する。
「今までオリンピックに出るチャンスがあまりなくて、こういった選考会で日本人対決をすることがなかったので、気持ちの変化が出てきているのかな」
今月20日からはシングルスの世界選手権(南アフリカ・ダーバン)が控える。少し間を置いて、目指すべき姿を口にした。
「まずは自分の気持ちをあまり重く考えずに、卓球を楽しむことだけを意識してやりたいなと思います」
今は迷いながらも、純粋に競技と向き合っていく。【藤塚大輔】
◆今大会で加算される選考ポイント
1位=100点、2位=90点、3位=80点、4位=70点、5位=60点、6位=50点、7位=40点、8位=30点、16強=20点、32強=10点
◆今大会前の選考レースの順位
1位 早田ひな(232・5点)
2位 木原美悠(162点)
3位 平野美宇(147点)
4位 伊藤美誠(135・5点)
5位 石川佳純(128点)
6位 長崎美柚(108点)
7位 芝田沙季(107点)
8位 佐藤瞳(95点)


