東京オリンピック(五輪)代表の“フクヒロペア”こと福島由紀(30)廣田彩花(28=丸杉)組が日本人対決を制し、準々決勝進出を決めた。宮浦玲奈(28)櫻本絢子(27=ヨネックス)組を23-21、21-16で下した。

「長い試合を、と思って今日は臨んだ」と福島。第1ゲーム(G)を接戦の末に取ると、第2Gでも粘り強さが光った。17-16で迎えた終盤は廣田がコートの後ろへ攻め込み、長いラリーで得点を奪取。4連続得点で押し切ると、ホッとした表情でファンの声援に応えた。

廣田は「相手が気持ちで打ってきたので、気持ちで打ち返そうと思った。受けたらやられると思った」と攻撃的な姿勢を貫徹。追い上げられた第2G中盤も「ここを乗り切らないと」と引き締めた。

24年パリ五輪女子ダブルス代表は最大2枠で、世界ランキングでは日本勢2番手の6位につける。同4位に松本麻佑、永原和可那組、同7位に志田千陽、松山奈未組もランクインしており、混戦模様となっている。

来年4月末まで続く選考レースは「キツイもの」と見据えるが、同時に「楽しさ」も追求する。福島は「1試合、1試合が楽しいというか。五輪レースはキツイものだとは思うんですけど、1回経験している分『そうだよなぁ』っていう余裕も少しあるので、あまり気負いせずにやれている部分もある。やれていない時は負けてますけど。そこを2人で楽しみながらやっていければいいかな」と落ち着いた口ぶりで見通した。

廣田が右膝前十字靱帯(じんたい)断裂を負いながら強行出場した21年東京五輪は8強で敗退。その廣田も「前回ほどはガツガツしていない」と控えめに笑う。パリでのリベンジへ、2人は新たな思いにも身を委ねていく。