日本大(日大)アメリカンフットボール部の寮に住む3年生部員の北畠成文容疑者(21)が、覚醒剤取締法違反(所持)と大麻取締法違反(同)の疑いで逮捕され、同部も無期限活動停止処分を受けた事件について、日本アメフト協会の寺田昌弘会長(55)が謝罪した。
都内で行われた理事会の後、取材に応じ「(統括団体として)我々に責任がある。この競技に携わる者の犯罪、逮捕…アメフト、スポーツを師事してくださる方々、サポートしていただいている方々や関係者、ご家族、全ての方に対して、おわびいたします」と深々と頭を下げた。
続けて「最低限の信用を取り戻すために、しっかりとした事実確認を行っていきたい。処分は(日大が所属する)関東学生連盟が下すもので、日本協会が直接関与するものではないが、世の中の皆さまに妥当だと思っていただける、正しい判断をするよう、関東学連に指示していく」と約束した。
専務理事を関東学連の広田慶理事長(52)が兼ねていることもあり、会の中では意見交換とともに各理事への状況説明も時系列で行ったという。
寺田会長は「まだ何か決議するタイミングではないが、経過を報告し、主に事実関係の質問を受けた。7月10日付で告発文が関東学連だけでなく日本協会にも届いたので、そこからの共有と、どう対応していくのか私の考えをお伝えした」とし、「(犯行が)単独なのか、広がりがあるのか、今後の日大の調査と警察の捜査を待って判断したい」と話した。
寺田会長は5年前、日大の「悪質タックル問題」が起きた際、関東学連の監事として規律委のメンバーに入り、対応に当たった。前日も「チーム全体が生まれ変わってくれたと信じていたので、この事実は大変残念に思います」とコメントしていたが、この日も「すごく残念」と神妙な表情だった。
当時、元監督やコーチの除名や当該選手、チームにも連帯責任として1シーズンの出場停止を課した。「あの時のような厳しい処分は2度としたくないと思っていたが…。前回と違い、アメフトという競技の中で起きた問題ではなく、私生活、人間教育の話になる。まずは大学や部、ご家族が解決されることだとは思うが、知らぬ存ぜぬ、のつもりはない。アメフトに携わる者が社会に影響を与え、信頼を損なったことを謝罪し、今後の対応について関東学連の広田理事長と話し合って、これ以上の信頼の低下を食い止めたい」と思いを口にした。【木下淳】


