21年東京五輪の空手女子形で銀メダルを獲得した清水希容(30=ミキハウス)が19日、兵庫・尼崎市内で現役引退会見を行った。

全日本実業団西日本地区大会の開会式で、観客約5000人に見守られながら、競技者として最後となる特別演武を披露。東京五輪で使用した「チャタンヤラクーサンクー」で競技者生活を締めくくり「心を込めて演武しようと思いましたが、緊張感があってうまくいかないところもありました。ただ、それも自分らしいなと思って、舞台を降りました」と笑った。

引退を決めたのは、今年4月。決断の一番の理由は、東京五輪前から発症していた膝のケガだった。

「昨年の頭ごろからは日常生活も苦しいくらい、歩くのもしんどいくらい膝の状態が悪化して、演武をすることが難しい状況になってしまっていました」。

会社へ報告する前日まで頭を悩ませたが「ベストな状況で臨めないのは嫌」と一線を退く決意をした。

今後は、空手家に転身する。

「空手家としてやっていくと決めたからには、生涯をかけて、死ぬまで空手と付き合って、稽古を毎日すると思う」と宣言。加えて、「これまでは空手の普及活動ができなかったので、普及に力を入れながら、経験を後世に伝えていけるように」と、指導者として挑戦する意気込みを示した。

清水は小学3年で競技を始め、13年から全日本選手権7連覇を達成。世界選手権では14年ドイツ大会、16年オーストリア大会と連覇を果たし、五輪新競技として採用された21年東京では銀メダルに輝いた。