世界選手権2連覇の女子サーブル江村美咲(25=立飛ホールディングス)や3大会連続出場となる男子エペの見延和靖(36=ネクサス)ら、フェンシングのパリ五輪(オリンピック)日本代表が19日、決定した。日本協会(FJE)がこの日、都内で理事会を開き、強化本部からの提議が承認された。
全代表は次の通り。
▼男子フルーレ 松山恭助(27=JTB)飯村一輝(20=慶応大)敷根崇裕(26=ネクサス)永野雄大(25=ネクサス)
▼女子フルーレ 東晟良(24=共同カイテック)上野優佳(22=エア・ウォーター)宮脇花綸(27=三菱電機)菊池小巻(27=セガサミーホールディングス)
▼男子エペ 加納虹輝(26=JAL)見延和靖(36=ネクサス)山田優(29=山一商事)古俣聖(26=本間組)
▼女子エペ 吉村美穂(26=アイヴァン)
▼男子サーブル 吉田健人(31=警視庁)
▼女子サーブル 江村美咲(25=立飛ホールディングス)高嶋理紗(25=オリエンタル酵母工業)福島史帆実(28=セプテーニ・ホールディングス)尾崎世梨(21=法政大)
※永野、菊地、古俣、尾崎は団体のリザーブ
今後、日本オリンピック委員会(JOC)による選手団の認定を経て正式に代表となる。
目標メダル数は1大会で日本初となる「複数」。全6種目のうち、過去最多の4種目で団体出場枠を自力獲得するなど、自国開催以外では最多の18人(正選手14、リザーブ4)の編成。東京五輪の後、世界ランキング1位になった江村や加納、今も首位を守る男子フルーレ団体など歴代最強と呼べる陣容となった。
会見した千田健一会長(68)は「希望は4つ。(団体、個人ともに出場する種目の)メダルは、ぜひ欲しいなと。個人でランキングTOP10に入ってる選手がたくさんいますので、本当にいくらでも、とにかくたくさん欲しいですね」と笑顔を見せた。
3年前、東京五輪に向けた代表発表では、メダルについて「まず1つ」と語っていた青木雄介監督(50)は、今回は「2つで」と堅実に答えた。「(会長希望の)4つは現実的だと思うんですが」としながら「不安もありますので」と立場上、慎重に。「ロンドンの前に、当時の本部長が7と言いそうになって、いや、それまで(北京の)1しか取ってないのに(笑い)。結局は目標5になったんですけど、結果は2度目の1でしたので、今回は複数…2個ぐらいにしておきます(笑い)」。史上最強の自信はあるが「選手には、ぜひ普段通りの力を発揮してくれれば」と無用な重圧はかけず「いつも通り、が輝くメダルとなって返ってくるんじゃないかな」と着実な戦いを思い描いた。
その日程、パリ五輪のフェンシング競技は7月27日から8月4日まで9日間にわたって行われる。過去のメダルは、東京五輪男子エペ団体の金、北京五輪男子フルーレ個人(太田雄貴)の銀、ロンドン五輪男子フルーレ団体の銀、の計3個だ。日本として初の複数メダル獲得へ。中でも女子サーブルの江村は、日本勢の「個人初」「女子初」「種目初」となる金メダルが期待されている。【木下淳】


