GT500クラスは38号車Keeper CERUMO GR Supra(石浦宏明、大湯都史樹組)がポールトゥウィンを飾った。
石浦と名門チームのセルモにとっては2019年5月の第2戦(富士)以来6年ぶり、大湯は23年9月の第6戦(菅生)以来の優勝となった。2位は開幕戦を制した1号車au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太組)、3位には100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐組)が入った。
立川祐路監督が「完璧な走りだった」という通りの完勝だった。3時間の長丁場のレース。大湯が危なげなく1時間54分を走りきり、トップを守って石浦にバトンをつないだ。44歳のベテランは安定した円熟の走りでチェッカーを受けた。昨年は表彰台こそあったものの優勝はなし。大湯は「まさかここで取れるとは。最高の気分」、ゴールデンウイークの富士では10、12、17、19年に続く5度目の優勝となる石浦は「勝てずに終わるのかなと諦めないで良かった。結果が出てうれしい」と喜んだ。
復活の優勝だった。19年第2戦から優勝に見放されたセルモは、昨年からチーム立て直しのためにエースドライバー立川を監督に起用、エンジニアをてこ入れし、ドライバーもホンダから大湯を迎えた。昨年はトヨタ勢2番手の総合4位となり、手応えをつかんで迎えた勝負の年だった。
ところが、開幕戦はまさかのスピンによる多重クラッシュでリタイア。第2戦まで3週間しかなかったが、大破したマシンをメカニックが懸命に修理して最高の状態に仕上げてくれた。
交代まで20秒以上のリードをつくった大湯は「ここまでチームが頑張ってクルマを作り上げてくれた。悔しい思いを挽回できた。取りたかった優勝が取れて良かった」と涙をこぼした。後を引き継いだ石浦は「クルマに乗ると分かるんですよ。気持ちの伝わるクルマになっていた。大湯の気迫の走りも伝わってきた。大湯の顔を見たら泣いちゃいました」と6年ぶりの勝利の味をかみしめた。
次戦は6月27、28日のセパン(マレーシア)になる。連勝で名門復活を決定づける。


