世界ランキング5位の日本が同19位のベルギーを下し、開幕から無傷の11連勝を飾った。VNL男女通じて最長となる開幕連勝記録を更新し、1次リーグ首位突破を決定。史上初となる1次リーグ全勝突破へ王手をかけた。
既に決勝トーナメント進出を決めていた日本は、石川祐希、西田有志、高橋藍の3本柱をベンチスタートとし、セッター深津英臣、オポジット宮浦健人、アウトサイドヒッター大塚達宣、甲斐優斗、ミドルブロッカー山内晶大、西本圭吾、リベロ山本智大を先発で起用した。
第1セットは宮浦の強打、初スタメンの甲斐のブロックなどでいきなり5連続得点を奪い、6-2と主導権を握った。山内のクイックや西本のブロックでリードを広げ、終盤に4連続失点で詰め寄られながらも流れは渡さない。最後はリリーフサーバーで投入された高橋がサービスエースを決め、25-20で先取した。
第2セットも同じメンバーでスタート。宮浦、甲斐の強打を軸に、強烈なサーブでベルギーの攻撃を崩し、11-5と序盤から主導権を握った。36歳の深津がブロックを決めるなど勢いは衰えず、西本の速攻や宮浦のスパイクなど多彩な攻撃で得点を重ねた。終盤に2点差まで詰め寄られたものの、最後は相手のサーブミスで25-22。危なげなくセットカウントを2-0とした。
日本は今大会、ポーランド、米国、フランス、イタリアといった世界の強豪を次々と撃破。この日も宮浦、甲斐、西本らが躍動し、7季ぶりに代表復帰した深津らベテランも試合を巧みにコントロールして勝ちきった。誰がコートに立っても高いレベルを維持できるチームへと成熟していることを証明した。
24年パリ五輪では、準々決勝でイタリアに2セットを先取しながら逆転負けを喫し、52年ぶりのメダルを逃した。続く25年世界選手権でも期待を背負いながら1次リーグ敗退という悔しさを味わった。その経験を糧に、フランス出身のロラン・ティリ監督の下で「14人全員で戦うチーム」へと進化を遂げてきた。
今季最大の目標は9月に福岡で開催されるアジア選手権。優勝すれば28年ロサンゼルス五輪の出場権を2年前に獲得できる。VNLで積み重ねてきた自信と選手層の厚さを武器に、日本は19日のアルゼンチンとの1次リーグ最終戦で、VNL史上初となる全勝突破を狙う。その先には、29日から中国・寧波で始まる決勝トーナメント、そしてシーズン最大の目標が待っている。


