世界ランキング5位の日本が同19位のベルギーを3-0のストレートで下し、無傷の開幕11連勝を飾った。最年少スパイカーの甲斐優斗(22)が今季初スタメンの起用に応え、チーム最多18得点。男女通じて日本勢最長となるVNL連勝記録を更新し、1次リーグ首位突破へ導いた。史上初となる1次リーグ全勝突破を懸け、19日には同14位のアルゼンチンと対戦する。
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「狙い通り」の一撃が、若き大砲の存在を印象づけた。第3セット、7-7の場面で「甲斐キャノン」が火を噴いた。この日初めてビハインドを背負った直後の一打は、コート右隅に突き刺さるサービスエース。失いかけた流れを再びたぐり寄せ、両拳を強く握った。「狙っていたサーブが打てたのでうれしかった」。会心の一撃が、日本勢初の11連勝へとつながった。
公式戦では今季初先発。午前のミーティングでティリ監督から告げられると、驚きつつも「ここがまず一つ目のチャンス。出場機会が少ない分、印象に残るプレーをしないといけない」と高ぶった。石川、西田、高橋を温存する中、巡ってきた絶好のアピール機会で最多18得点。「攻撃でしっかりチームを引っ張れた」と期待以上の働きで、高い地力を証明してみせた。
着実に積み重ねてきた成果だ。宮崎・日南振徳高時代には初出場で春高4強の原動力となり、200センチの高さを武器に全国へ名を広めた。専大進学後の22年に日本代表へ初登録されると、24年パリ五輪にも出場。「ブロックが2枚来てもコースを狙いながら、上から打ち切れる。自信になる」と、迷いはなかった。
1次リーグ首位突破を決めたが、視線は先にある。史上初の全勝突破に触れつつ「まずは1点を積み重ねながら、最後まで勝ちに貪欲(どんよく)にやっていく」と控えに甘んじるつもりはない。2大会ぶりのメダル獲得、そして優勝すれば28年ロサンゼルス五輪の出場権を得る9月のアジア選手権へ。「攻撃力ではどの選手にも負けないように」。22歳は、がむしゃらに走り続ける。【勝部晃多】


